メカニカルブースタポンプ

【構造】
平行した2本の軸に2個のバランスの取れたまゆ形ロータが固定され、電動機により駆動されます。
ロータが回転することにより、吸入口から入った気体はケーシングとロータの空間に閉じ込められ、
排気口より連続的に排出されてゆき、効率よく真空を作り出します。

【特長】
・排気特性がたいへん優れています。
・操作が簡単で、保守も容易です。
・長寿命です。
・コンパクトで、低振動です。
・クリーンな真空が得られます。
・安全な横型を採用しています。

【後段ポンプの選定にあたって】
メカニカルブースタポンプは、大気圧まで圧縮・排気ができるポンプではありません。そして性能も後段ポンプの機種・性能によって変化します。従って、メカニカルブースタポンプを用いた排気系の構成に際しては、所要の目的に最も適した後段ポンプを選定する必要があります。

・後段ポンプの排気容量は、1/2～1/10としてポンプを選定します。
　操業圧力が比較的高い連続運転圧力の場合は、大容量のポンプを、
　また、操業圧力が低い連続運転圧力の場合は小容量のポンプを選定して下さい。
・油回転ポンプと水封式ポンプの性能の特徴を利用して、高真空での運転には後段ポンプは油回転ポンプを、
　また、低真空で凝縮性ガスを多量に排気する場合には水封式ポンプを選定して下さい。
・仕様によりポンプの組合せが種々考えられますので、選定前にぜひお問合せ下さい。